肩こりとは?原因と鍼灸の可能性
- Acuremee
- 2023年10月15日
- 読了時間: 2分
更新日:8月18日
肩こりは、首から肩、肩甲骨周辺にかけての筋肉が緊張し、重だるさや鈍痛、不快感を引き起こす症状です。主に自覚症状によって判断され、明確な診断基準はありません。
2022年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査では、肩こりは男性・女性ともに有訴者率第2位(男性:1,000人中53.3人、女性:105.4人)にランクインしており、多くの人が抱える代表的な不調といえます。
肩こりの原因は複数あり、
疲労や姿勢不良(スマホ・PC作業)
内臓疲労や内科系疾患に伴う肩こり
外傷・手術後の関連痛
長時間の不動(動かさないこと)による血流不良
が主な要因です。特に、「動かさないからこそ凝る肩こり」が現代人に多いとされ、日常的に肩を軽く動かすことが予防の第一歩になります。
鍼灸施術は、肩こりの原因となる血流障害や筋肉のこわばりを和らげることができます。さらに、井穴刺絡による経絡への刺激を加えることで、自律神経の調整や首・肩の可動域改善にも有効です。
症例1:デスクワークによる肩こり(40代女性)
症状:首筋から肩甲骨にかけての張りと鈍痛
原因:日常的なパソコン作業による姿勢不良と首肩こり
施術:肩背部と頚部の鍼通電
経過:1回目の施術で肩甲骨周りの凝りと痛みが改善、良質な睡眠に
症例2:眼精疲労による肩の痛みと頭痛(50代男性)
症状:肩の痛みと頭痛、浅い睡眠(中途覚醒)
原因:乱視と長時間のスマホで眼精疲労
施術:目の周囲に鍼、井穴刺絡による眼精疲労施術
経過:3回の施術で眼の疲れが改善、肩の痛みは減少、睡眠の質も改善
症例3:ストレス性の肩の痛み(30代男性)
症状:仕事の残業が続いた直後から左肩だけ痛む
原因:暴飲暴食とストレスで胃の不調が起こり、左肩の痛みを誘発
施術:井穴刺絡により副交感神経の抑制と胃の不調を改善
経過:2回の施術で胃の不調が治まり、左肩の痛みは消失
