繊維筋痛症は、全身性に原因不明の慢性疼痛やこわばりが表れる疾患で、人口の約1.7%(約200万人)、特に40代から50代の女性に多く発症していると考えられています。繊維筋痛症患者の日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)は低下し、関節リウマチよりも低いとする報告もあります。
その特徴として①筋肉や関節などの深部組織の痛み、②全身性に痛覚過敏、③抗うつ薬などが奏効する可能性、④うつや睡眠障害などの随伴症状、⑤ストレスにより症状が悪化-などがあげられます。
繊維筋痛症診療ガイドラインによれば、神経障害性疼痛薬などの薬物療法が主体となります。そして鍼治療も、痛みやこわばりを減少し、随伴症状である不眠や易疲労を改善する療法として提案されています。特に鍼通電療法が推奨されていますが、これは当院でもご利用いただけます。
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